アボリジニが古くから薬草・調味料として使ってきたハーブ「レモンマートル」

レモンに似た強い香りを出す事から「レモンマートル」という名前に。

高さは5mを超え20mになるものもあります。葉は常緑で、長さ5~12cm、幅1.5~2.5cm、光沢のある緑色をし、花は乳白色で、直径5-7mm、夏から秋にかけて枝先に房(クラスタ)を形成し、萼から花びらが落ちた後もその房は残ります。

名前は、Backhousia citriodora という学名があり、イギリスの植物学者 ジェイムズ・バックハウスの名前に由来しています。葉を砕くとレモンに似た強い香りを出すことからレモンマートルと呼ばれています。

オーストラリア先住民のアボリジニは古くから、レモンマートルを料理や薬草などにも用いたと言われ、香りを楽しむほかにも様々に利用されてきました。

香りの成分は「抗菌作用」「消臭作用」「リラックス効果」などに

レモンの香りがするのは「シトラール」の含有量が多いためです。
「シトラール」とは、レモン系植物特有の柑橘系芳香成分で、その含有量はレモンが3~10%なのに対し、レモンマートルでは90~98%もあります。
葉には4~5%のエッセンシャルオイルが含まれています。
抗菌作用、消臭作用などの効果やリラックス効果もあり、アロマの世界でも注目されています。
また、レモンマートルにはシミの予防になる成分が含まれています。(特許第5283873号)

香寺ハーブ・ガーデンでは、レモンマートルを地元農家の人たちと共同して有機栽培し、機能を活かした製品を作り、限界集落における地域産業活性化にも貢献しています。