優しい香りは心をほぐし、リラックス感を得られる香り「クロモジ」

伊豆地方を中心に本州、四国、九州などに生息
昔から生活の中で使われてきたハーブ

クロモジ(黒文字、Lindera umbellata)
昔から生活の中で使われてきたクロモジ。
古くから伊豆地方を中心に本州、四国、九州などに生息する植物です。

最近ではクスノキ科のローズウッド(絶滅危惧種)と香り、成分が似ていることから注目されている植物です。
春先に花が咲き冬になると黄葉します。

枝は高級楊枝として使われ、古くは豊臣秀吉の時代にお茶会の楊枝として使用され、以来、今でもお菓子にはクロモジの楊枝が添えられています。

また江戸時代には、枝を粉砕して歯磨き粉としても使われていたと言われます。

クロモジの特徴は、その素晴らしい香り。
クロモジの枝や葉に芳香成分が含まれており、水蒸気蒸留法で精油と芳香蒸留水を抽出することができます。

クロモジ精油や蒸留水の香りは爽やかな透明感のあるとても上品な香りです。
この上品で爽やかな香りをもたらす主要な香り成分はリナロールで、精油だけでなく蒸留水にも多く含まれています。

リナロールはその香りの良さから化粧品や香水の香料として使われ、クロモジは日本特有のハーブの蒸留水です。

しかし、クロモジは希少で原料を手に入れることが困難で、十分な精油や蒸留水を得るには多くの枝や葉が必要となり、高価なものになります。

クロモジ精油の効果効能として代表的なものにはリラックス効果と抗菌効果があります。

あたたかく優しい香りは心をほぐし、リラックス感を得られる香りとして人気です。